「ホルモンはカロリーが高そう」というイメージを持つ方は少なくありません。確かに脂がたっぷりの部位もありますが、ホルモンには低カロリーな部位から高カロリーな部位まで幅広い種類があります。部位の特徴を知ることで、カロリーをコントロールしながら楽しむことができます。

この記事では、主なホルモン部位のカロリーを一覧で比較し、ヘルシーに楽しむための食べ方のポイントもあわせてご紹介します。

ホルモンの基本的な栄養成分

ホルモンとは牛・豚・鶏などの内臓肉の総称です。部位によってカロリーや栄養の構成が大きく異なるのが特徴ですが、共通して含まれる主な栄養素があります。以下はホルモン全般に見られる代表的な栄養素と、その一般的な目安量です。

ホルモン カロリーを部位名ごとに比べた模式図。
ホルモン カロリーの比較
栄養素 目安量(100gあたり) 主な働き
タンパク質 10〜20g程度 筋肉・組織の材料
脂質 部位により5〜40g程度 エネルギー源・ホルモン産生
コラーゲン 腸系部位に特に豊富 皮膚・骨・関節の維持をサポート
鉄分 1〜5mg程度 貧血予防・全身への酸素運搬
ビタミンB12 部位により1〜50μg程度 神経機能の維持・赤血球生成
亜鉛 1〜5mg程度 免疫機能・味覚の正常な維持

ホルモンは鉄分やビタミンB12、コラーゲンなど現代人に不足しがちな栄養素を豊富に含んでいます。カロリーだけに注目するのではなく、栄養面の特性も知った上で食べ方を工夫すると、より効果的に取り入れることができます。なお、数値は品種・状態・調理方法によって変わりますので、あくまで一般的な目安としてご参照ください。

部位別カロリー比較一覧

ホルモンのカロリーは部位によって非常に大きな差があります。以下の表は代表的な部位のカロリーを低い順に並べたものです。数値は生の状態での一般的な目安であり、焼く・煮るなどの調理によって変化します。

部位名 種別 カロリー目安(100gあたり) 特徴
センマイ(第三胃) 牛 約50〜70kcal 最低水準の低カロリー。ザクザクした独特の食感
ハチノス(第二胃) 牛 約80〜100kcal 網目状の見た目。脂肪分が少なくさっぱり
ハツ(心臓) 牛・豚 約110〜140kcal 高タンパク・低脂肪。コリコリとした食感
ミノ(第一胃) 牛 約120〜150kcal 歯ごたえがあり、あっさりした味わい
ガツ(胃) 豚 約120〜150kcal 豚の胃袋。弾力のある食感と淡泊な味
レバー(肝臓) 牛・豚 約130〜160kcal 鉄分・ビタミンが豊富。独特の濃厚な風味
テッチャン(大腸) 牛 約160〜220kcal プリプリした食感。ほどよい脂の旨み
マルチョウ(小腸) 牛 約230〜280kcal 甘みのある脂が特徴。ジューシーな旨み
シマチョウ(大腸) 牛 約250〜300kcal 濃厚な旨みとコク。ホルモン焼きの定番

カロリーを抑えたい場合は、センマイ・ハチノス・ハツ・ミノなど胃系・心臓系の部位を中心に選ぶのがおすすめです。腸系のマルチョウ・シマチョウはカロリーが高めですが、その分コクと旨みが格別です。

ダイエット中のホルモンの食べ方のコツ

カロリーを意識しながらもホルモンを楽しみたい方に向けて、実践しやすい食べ方のコツをご紹介します。

低カロリーな部位を積極的に選ぶ

センマイやハチノス、ハツ、ミノはカロリーが低く、タンパク質も豊富です。これらを中心に注文することで、満足感を得ながらカロリーを抑えられます。たとえばハツは100gあたり約110〜140kcalと、豚ロースの一般的な目安(約260kcal)と比較してもかなり低めです。ホルモンの中でもヘルシーな選択肢として積極的に取り入れてみてください。

タレよりも塩や岩塩で食べる

甘辛の焼肉タレには砂糖や果物由来の糖が多く含まれており、カロリーが高くなりやすいです。塩・岩塩・レモン汁などシンプルな味付けに切り替えることで、タレ分のカロリーを削減できます。素材本来の旨みも感じやすくなるので、食べ方の幅が広がります。

野菜と組み合わせて食べる

サンチュや大葉、大根おろしなど食物繊維が豊富な野菜と一緒に食べると、脂質の吸収を緩やかにしてくれます。ホルモン特有の脂っぽさも和らぎ、さっぱりとした口当たりになるためおすすめです。野菜で巻いて食べるとボリューム感も出て、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。

焼いた脂を適度に落としてから食べる

マルチョウやシマチョウなど脂が多い部位は、焼いた際に余分な脂が滴り落ちます。その脂を少し落としてから食べることで、摂取カロリーを自然に抑えることができます。網の上で余分な脂を除いてから食べるひと手間で、カロリーコントロールにつながります。

気をつけたいポイント

ホルモンをより健康的に楽しむために、押さえておきたい注意点をまとめました。

腸系ホルモンの脂質過多に注意

マルチョウやシマチョウなどの腸系ホルモンは脂質を多く含んでいます。おいしさのあまりつい食べ過ぎてしまいがちですが、脂質の過剰摂取は胃腸への負担を増やすことがあります。1回の食事での目安量を事前に決めておくと、食べ過ぎを防ぎやすくなります。

プリン体が多い部位もある

レバー(肝臓)や一部の内臓肉にはプリン体が比較的多く含まれます。尿酸値が気になる方は、センマイやミノ、ハツなどプリン体が少ないとされる部位を選ぶと安心です。ビールなどアルコールとの組み合わせも、尿酸値への影響が重なるため量を意識しましょう。

十分に加熱してから食べる

ホルモンは中心部までしっかり火を通すことが大切です。表面が焼けていても内部が半生の場合があるため、焼き時間には十分注意してください。各部位の適切な焼き方についてはホルモンの焼き方の記事を参考にしてください。また、生食や半生での食事は避けてください。

塩分の摂り過ぎにも気をつける

塩ダレや岩塩はヘルシーな選択ですが、塩分が多い調味料を大量に使うと塩分過多になる恐れがあります。レモン汁やポン酢で食べるとさっぱりとした味わいを楽しみながら塩分を調整できます。高血圧が気になる方は特に意識しておくとよいでしょう。

ホルモンのカロリーに関するよくある質問

ホルモンはカロリーが高いのですか?

部位によって大きく異なります。センマイは100gあたり約50〜70kcalと低い一方、シマチョウは約250〜300kcalと高めで、「ホルモン=高カロリー」とは一概に言えません。

ホルモンで一番低カロリーな部位は?

センマイ(牛の第三胃)で、100gあたり約50〜70kcalが目安です。次いでハチノス(第二胃)が約80〜100kcal、ハツ(心臓)が約110〜140kcalと続きます。

ホルモンで高カロリーな部位はどれですか?

腸系の部位です。マルチョウ(小腸)が100gあたり約230〜280kcal、シマチョウ(大腸)が約250〜300kcal、テッチャン(大腸)が約160〜220kcalが目安です。

ホルモンのタンパク質はどのくらいですか?

100gあたり10〜20g程度が一般的な目安です。このほか鉄分が1〜5mg程度、亜鉛が1〜5mg程度含まれ、コラーゲンは腸系の部位に特に豊富です。

ダイエット中にホルモンを食べるコツは?

センマイ・ハチノス・ハツ・ミノなど胃系・心臓系の低カロリー部位を中心に選び、タレより塩や岩塩・レモン汁で食べることです。野菜と一緒に食べ、焼いた脂を落としてから食べるのも効果的です。

プリン体が気になる場合はどの部位を選べばよいですか?

レバー(肝臓)や一部の内臓肉にはプリン体が比較的多く含まれます。尿酸値が気になる方は、センマイやミノ、ハツなどプリン体が少ないとされる部位を選ぶと安心です。

まとめ

ホルモンのカロリーは部位によって大きく異なり、センマイ(約50〜70kcal)やハチノス(約80〜100kcal)のような低カロリーな部位から、マルチョウ・シマチョウ(約250〜300kcal)のような高カロリーな部位まで多彩です。

カロリーが気になる方は低カロリーな胃系・心臓系の部位を中心に選び、塩ベースの味付けや野菜との組み合わせを意識することで、ヘルシーにホルモンを楽しむことができます。一方で、腸系の高カロリー部位もその濃厚な旨みは格別ですので、食べる量を意識しながらバランスよく取り入れましょう。

ホルモンは鉄分・ビタミンB12・コラーゲン・亜鉛など体に嬉しい栄養素も豊富です。部位の特徴とカロリーを理解した上で、ホルモンのさまざまな魅力を余すところなく楽しんでみてください。